永良サチ(ながらさち)/著、イラスト:ピスタ、税込 1,320円、ISBN: 978-4-8137-9118-8
【あらすじ】 高校生の美波は、学校でも親の前でもそつなく立ち回る“いい子”。そんな自分に自信を持っていたが、ある日、うまく優しくできずにいた義理の姉・海月を亡くしてしまう。「私は完璧な人間じゃない」――自分に失望し、高校最後の1年間、すべてに対し無気力になった美波。そんな彼女を見つけてすくいあげてくれたのは、学校でひときわ目立つ存在で、生前の海月をよく知る後輩・三鶴だった。過ちから目をそらさず向き合う美波に、三鶴は「俺は美波さんを優しくて素敵な人だと思ってます」と言ってくれて…。ふたりきりの屋上、朝焼けの犬吠埼。彼の隣ですごす時間に、鍵をかけた美波の心は少しずつとかされていき…。自分を好きになれない夜に寄り添う、感動の青春恋愛小説。