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新たな中期経営計画につきまして

2024年12月期の決算及び中期経営計画(2025~2027年度)を発表いたしました。

2024年12月期は、前期の映画化大ヒットによる重版売上の反動減が懸念されましたが、それを乗り越え、僅かではありますが、増収増益、売上高・純利益は期初計画を達成しました。いずれも過去最高値を更新しております。見守っていただいた株主の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

さて、新たな中期経営計画です。
今期は売上89億円・営業利益24億円ですが、来期は一気に売上高100億円突破。再来期に営業利益30億円突破を目指します。出版業界を取り巻く環境は相変わらず厳しく、全く予断を許しません。そんな中、右肩下りの出版市場に抗う(あらがう)べく、コンテンツの多層化を推進いたします。

具体的には、IP展開による、収益の最大化を目指します。すでに当社の小説・コミックを多方面にアピールしたことで、今後3年で、映画化10作品、ドラマ化2作品、アニメ化3作品、合計15作品の映像化が決定しております。映像化に合わせた書籍の重版のみならず、製作委員会への出資や海外翻訳出版、関連グッズ販売など、多層的にコンテンツの収益を拡大させていきます。

さらに、書籍コンテンツ事業全体でコミックシフトをとり、文芸編集者がコミック制作も同時に行う「ハイブリッド型編集体制」に移行することで、コミックの発行点数を増やしていきます。また新たな創刊レーベルも、合計8レーベルが決まっており、昨年末に創刊した「野いちごぽっぷ」「BeLuck文庫」に加え、今年から来年にかけてあと6レーベルを創刊する予定です。

今期は制作投資が増えるため、業績寄与は僅かですが、来期以降、コミックや新レーベルのラインアップが充実し、合わせて多数の映像化作品がリリースされることで、業績の再拡大を予想しております。

また、生成AIを全事業で業務に取り入れ、時間と手間のかかる定型業務を効率化し、クリエイティブ業務を増やすことで生産性を上げる取り組みもスタートしました。同時に生成AIを利用した新サービスの創出にもチャレンジしていく予定です。

株主還元では、株主の皆様への利益還元を充実させるために、配当方針を変更しました。
従来は、「安定配当を継続していくことを基本方針」としていましたが、それに加え業績・業容の拡大に鑑み、「持続的な利益成長に合わせ、配当性向30%を目標とし、配当水準の向上に努める」ことといたしました。合わせて配当を大幅に増配し、2024年12月期は、1株当たりの年間配当を60円から110円に。2025年12月期は1株当たり120円とさせていただく予定です。
また、株主優待も従前の当社書籍謹呈を改め、東名阪を中心としたレストランなどの厳選施設をWEB予約可能な「オズのプレミアム予約」でご利用いただける電子クーポンに変更いたします。

今年はスローガンに「イノベーションで次なるミライを!」を掲げ、ビジョンである「感動プロデュース企業へ。」を邁進していく所存です。

また1年。どうぞよろしくお願いいたします。

スターツ出版株式会社
代表取締役社長 菊地 修一

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