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『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

スターツ出版発行、2023年3作目の実写映画化作品、松竹配給の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の試写会に行ってきました。
原作を読んで、思わず涙を流した作品ですが、映画でも久々に涙がとめどなく流れました。福山雅治さんが歌う主題歌も、心に迫るものがありました。

ストーリーは、現代の女子高生が、戦時中にタイムスリップし、特攻隊員と初めての恋をする、という内容です。切ない恋愛物語というだけではなく、人を愛すること、人を思いやることの大切さ、そして、いかに戦争が、愛する人を奪う悲惨なものかに、あらためて気づかされました。

原作は、2016年に文庫で刊行した作品ですが、2020年頃、ショート動画のTikTokで「とにかく泣ける作品」という一般読者による投稿がバズり、重版を重ねて、文庫本・単行本・児童文庫合わせて70万部まで部数を伸ばしています。
戦争を、歴史の教科書でしか知らないZ世代の若者が、TikTokでこの作品を知り、書店で紙の本を買う、という流れが、今もずっと続いています。
「戦争の悲惨さ。平和がいかに大切か。」ということを、多くの人がこの作品から感じているのではないでしょうか。

世界では、今まさに悲惨な戦争が起きています。ニュースで誰もが知ってはいるものの、どこか遠い国で起きている、自分たちには関係ないことと、私も含め多くの日本人が思っているかもしれません。しかし、実際には日本でも、わずか数十年前に同じことが起きていたわけですし、これから絶対起きないとは限りません。

12月8日。太平洋戦争開戦の日に、映画が全国公開いたします。

この映画を観て、この本を読んでいただいて、戦争と愛と平和について、改めて考えてみてください。

スターツ出版株式会社
代表取締役社長
菊地修一

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