新型コロナウィルスの影響で、スターツ出版の業績も大きなダメージを受けましたが、ようやく回復基調に入ってきました。
オズモールのレストラン予約サービスが「Go To Eatキャンペーン事業」の「オンライン飲食予約委託事業」の契約候補者に採択されたこともあり、現場の各チームでは準備に余念がありません。衛生対策に取組むレストランを検索できるようにしたり、家族や恋人同士など、少人数で楽しめるプランをたくさん用意しています。
「レッツエンジョイ東京」様とのコラボ企画としてスタートした、おでかけメディア連合企画『Cheer Up! PROJECT』も順調な滑り出しです。オズモールプレミアム予約サービスの全てで使えるクーポンは、8月末現在で37,000名以上に取得され、2100組以上が利用予定となっています。少しずつ街にも賑わいが戻ってくるかもしれません。
※「Cheer Up! PROJECT」とは、東京のおでかけメディアが協力し、おでかけに携わるすべての人たちを応援し、読者と一緒に盛りあげていく取組みです。
おでかけ消費の復調はゆるやかとはなるでしょうが、スターツ出版でも、おでかけ支援企画や、オズモールの予約サービスの集客施策を順次リリースしていきます。
一方、巣ごもり消費に対応した書籍事業は、売上を伸ばしています。6月に「異世界ファンタジー」の単行本を、8月には「野いちごジュニア文庫」と、コロナ禍に新たに2つのレーベルを創刊しました。2レーベルとも、初速好調です。毎月、定期的に作品を発行していくことで、全国の書店に、スターツ出版の作品を置いていただく新たな「棚」が増えていくでしょう。
4月~5月の期間は、休業となっていた書店も多かったのですが、6月以降は書店に足を運ぶ読者も増え、既存のレーベルも前年度比アップで部数を伸ばし、文庫本・単行本・コミック共に良く売れました。今の時代でも、書店で本を買って読んでくださる読者はたくさんいらっしゃることを実感しています。電子書籍・電子コミックについても、ヒット作が連発したこともあり、紙以上に読者が急拡大しています。コロナ禍での新たな生活スタイルに、「電子読書」が加わったのではないか、と思っています。テレワークや、旅行や帰省を控えて「おうち時間」が増えた中、ゲームや動画だけでなく、「活字に触れる人」が多くなったのだろうと思います。
いかに世の中が変わろうとも、活字文化、出版業はなくなりません。スターツ出版が出版社であって良かった、と思える今日この頃です。
スターツ出版株式会社 代表取締役社長 菊地 修一