
読者とクライアントにとって魅力的なメディアは何かを考え続ける
ブランドソリューション事業部 クリエイティブグループ メトロミニッツ編集担当
2022年中途入社。前職は旅行会社で、自治体や政府観光局などに対するインバウンド事業を担当。スターツ出版ではメディアでの広告営業を担当するアカウントグループに配属、2025年に編集に異動。
■コンテンツを発信する仕事がしたい
スターツ出版には中途で入社しました。前職は旅行会社で、自治体などに海外からのインバウンド誘客を支援する仕事を担当。学生時代から地域活性に関心があり、その興味を活かせる業務に携わっていましたが、次第に「コンテンツを発信する仕事がしたい」という思いが強まり、転職を決意。入社後は、「オズガジン」などのメディアを活用したソリューション提案を行う営業チームに配属されました。
■「市民ライター」に伴走して制作した「木更津マガジン」
営業担当の時に印象深かった仕事は、「木更津マガジン」の制作です。これは2023年度に千葉県木更津市から受託した「市の魅力を伝える広報誌」で、公募で集まった「市民ライター」といっしょに誌面制作を行う企画でした。実際に編集経験がない方々に制作をお願いすることになるため、スターツ出版の雑誌制作のノウハウを伝える「編集講座」を市民ライター向けに開講。地域の人たちが大事にしている知られざる魅力を新たに発信できたと思っています。私自身も、営業という立場で、市民の方々といっしょに編集スキルを学び、冊子づくりを行っていく貴重な体験ができました。

■あこがれやイメージだけではできない編集者の仕事
現在は異動希望が叶い、東京メトロで配布する「メトロミニッツ」というフリーマガジンの編集を担当しています。学生時代は雑誌編集者にぼんやりとあこがれて、「自分が好きな場所やものを紹介するのが編集の仕事」と、安易に考えていました。実際には、フリーマガジンを継続的に発行し続けるために広告を出稿してくださるクライアントの存在が必須であり、集客や販促など課題解決につながる企画が求められます。同時に、読者に支持される魅力的なブランド力も必要で、「メトロミニッツだからできること」を常に提供する必要があります。影響力がある著名人を誌面で起用するなど、「メトロミニッツをいっしょに作っていただく仲間」を増やす試みも行っています。
■ユーザーが求めているコンテンツを、今あらためて見つめ直す必要性
「メトロミニッツ」は、創刊当時、「プレミアムな東京案内」がコンセプトでしたが、コロナ禍を契機としたリニューアル以降、「東京とローカルをつなぐ」というテーマで、日本各地の魅力を紹介してきました。私たちや読者を取り巻く環境も変化しつつある今、「読者が本当に求めているコンテンツは何か」あらためて見つめ直す必要もあると感じています。東京/地方といった枠組みにとらわれず、「一都三県在住者を中心とする読者の日常が、昨日よりも少し豊かになる」そのためのヒントを提供し続けることが重要であり、読者にとって身近かつすぐにでも実践できるようなコンテンツの展開も、増やしていけたらと考えています。また、紙はもちろん、SNSなどで発信力を強化することにもチャレンジし、読者とクライアント、双方に、魅力的な媒体と感じてもらえるメディアにさらに進化させていけたらうれしいです。

営業担当だった千葉県のお仕事を、現在はメトロミニッツの編集として継続して担当しています。編集に異動後、「メトロミニッツ」で、2回にわたり大型特集として千葉県の魅力発信「#チバケーション」の記事を制作、展開しました。営業時代に培ったクライアントとの関係値や、地域に対する思いが編集としての今の仕事につながっていることを光栄に思っています。
■ある日のスケジュール
