書籍編集

楽しむ心を忘れないこと。そのためには、 チャレンジを積み重ねることが大事

2012年入社 書籍コンテンツ事業部 ベリーズ・マカロン文庫編集長

■編集希望ながら、企画営業として新規事業の立ち上げを担当
就活では「編集職」を志望。スターツ出版は「編集職」の採用がなく、「企画営業職」で応募するか、かなり迷いました。「適性があれば編集職への異動も可能」という点は魅力でしたが、確実に異動できるかはわからないうえ、興味が持てない仕事は自分の性格上、絶対にムリなので、「何」の営業をするかは重要なポイントでした。当時は、第二志望群として「化粧品」「旅行」「ブライダル」も受けていたので、近いジャンルを扱うオズモールならば、どこに配属されても楽しそうと思うことができました。
最初の配属は、オズモールのリラクゼーションサロンの営業です。店舗営業はもちろん、撮影、特集の企画、イベント等、「営業」とひとくくりにはできないほど、いろいろな仕事をやらせてもらえました。半年たった頃、「新規事業チーム」に抜擢され、「婦人科検診予約」と「美容クリニック予約」の立ち上げにも携わりました。毎日が失敗の連続でしたが、それでも頑張ろうと思えたモチベーションは、褒めてもらえること。1件契約を取ってくるごとに、周囲がすごく褒めてくれた(笑)。当たり前のことをしただけなのに、やる気と根性を最大限引き出してくれた先輩方やチームメンバーには本当に感謝しています。

■「コミュニケーション力」を筆頭に、営業時代の体験すべてが編集業務に活きる
入社して2年半が経った頃、今後のキャリアプランについて考えるようになりました。仕事に不満はありませんでしたが、もともとの夢だった「編集者になる」というキャリアについて、結婚・出産等々のライフイベントを逆算していったところ、異動するなら今!と思いたち、人事に「キャリアアップシート」を提出しました。希望配属先を絞り込むにあたり、改めて自社商品の研究を始めたところ、女性向け小説投稿サイト『Berry‘s Cafe』に、自分でもびっくりするくらいはまってしまいました。現在は、無事希望が叶い、ベリーズ文庫・マカロン文庫の編集をしています。書籍編集というと、ひたすら原稿と向き合う…みたいなイメージがありますが、作家、編集プロダクション、校閲、イラストレーター、デザイナー、印刷所…等々、多くの人がかかわるので、その調整も大切な仕事です。「売れる作品」を作るためには、作家の個性や想いを尊重しつつ、ストーリー構成を見直したり、ときにはプロットに手を入れたりもします。こうすれば絶対売れるという明確なセオリーはないので、知恵を出し合い、ひとつのゴールに向かうためにコミュニケーションをとることはとても重要です。そして、こうしたコミュニケーション力は、営業時代に磨かれたと思っています。

■編集メンバー全員が共に悩み、考えることで、レーベルとしての結束力が高まる
書籍業界を取り巻く環境は非常に厳しく、競合他社も多い中で、私たちの編集部は、個人戦ではなく団体戦を意識しています。ベリーズ文庫は毎月7冊刊行しており、ある作品の売れが芳しくなくても、他の作品でカバーできるよう、編集メンバーが互いにフォローし合います。隔週で行う検証会では、前月の売れ部数をもとに、「何が良くてどこが悪かったか」「どうすればもっと売れるのか」を編集部のほか、販売の担当部署や、サイト運営チームも交えて徹底的に議論します。担当作はもちろん、メンバーの作品についても共に悩み、考えることで、レーベルとしての結束力が高まり、チームワークの良さにつながります。それにより、安定的に「売れる作品」を作ることができる、という自負があります。
仕事で大切にしているのは、「楽しむ心を忘れないこと」。誰かを楽しませるコンテンツを作っているのに、自分に楽しむ余裕がなかったら面白いものは作れません。そして、自分が楽しむためには、日々新しいことにチャレンジして、それを積み重ねることが大事です。それこそが仕事を楽しむコツであり、入社してからずっと、私が心掛けていることです。

「王太子様は無自覚!?溺愛症候群なんです」は、私が初めて担当したベリーズ文庫です。表紙もタイトルも試行錯誤しながら制作した非常に思い入れのある一作。紙書籍が発売されてからもう数年経ちますが、今でも電子書籍で売れ続けていると聞くと本当に嬉しく思います。

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