20代の若手編集者が安定的にヒットを出す秘訣は「チームの結束力」
2019年入社 書籍コンテンツ事業部 第三編集部
■部署をまたいだメンバー全員が意見を言い合うことがヒット作を生む
小さいころから漫画とアニメのオタクで、大学時代はイベントサークルに所属、主に2.5次元俳優さんや声優さんのトークイベントを主催していました。就活では出版社を見ていて、スターツ出版は、他の出版社にはない「紙×Web×イベント」という多彩なコンテンツがあることから志望しました。最初の配属はOZmallのリラクサロンの企画営業。その後、女性向け恋愛小説「ベリーズ文庫」の編集部に異動し、「マカロン文庫」「ベリーズファンタジー」など、女性向け恋愛小説レーベルを担当することになりました。
編集会議では、小説投稿サイトの運営チーム、販売やプロモーションを担当するチーム、そして編集チームのメンバーが、部署をまたいで意見を言い合います。発売後の検証会では、データをもとに、「何が良くてどこが悪かったか」「どうすればもっと売れるのか」を徹底的に議論。自分の担当作はもちろん、メンバーの作品についてチーム全員で考えることで、20代の若い編集メンバーの作品が、安定的に売れて読者に支持いただけている、と思っています。
■新サービスは若手が担当し、先輩社員がフォローする
「ベリーズ文庫」は、スターツ出版の中でも歴史が古く、イケメン御曹司やエリートドクターなど、ハイスペック男子に主人公が溺愛されるストーリーが中心です。毎月発刊する7~8作品をすべて購入くださる熱烈な読者も多いのですが、マーケットの変化にあわせ、今までの読者も満足でき、新しい読者も獲得できる新レーベルを立ち上げる必要がありました。そこで、「異世界ファンタジー」のシチュエーションに「恋愛要素」をプラスして、「異世界での冒険だけじゃなく、恋愛の甘さも楽しめる、スイートのような心ときめく小説」をコンセプトとした新レーベル「ベリーズファンタジースイート」を2023年4月に創刊することになり、担当に任命されました。スターツ出版では、新レーベル立ち上げは、ベテランではなく、若手編集者が担当します。もともと20代の社員が多いということもありますが、書籍に限らず全社的に、新サービスは若手が担当し、先輩社員がフォローするという企業風土なのです。
■他社で活躍する人気作家に「スターツ出版で書きたい」と思ってもらいたい
通常業務に立ち上げ業務がプラスされたので、創刊までの数か月はドタバタでした。人気の他社作品を読みまくり、どんなキャラクターやシチュエーションにときめくのかを研究。「異世界ジャンル」は流行の変化が激しいと聞いていたので必死でした。表紙は今までお付き合いがなかった人気の絵師さんにお願いしたのですが、売れっ子だけにスケジュール管理も大変。それでも乗り切ることができたのは、編集部全体でフォローしてもらえたこと、創刊作品を依頼した著者さんが、いっしょに盛り上げようと頑張ってくださったことでした。無事、創刊を迎え、作品の売上も順調だとわかったときは本当にうれしかったですね。
スターツ出版では、小説投稿サイトから作家を発掘する喜びもありますが、「ベリーズファンタジースイート」で書きたい、と他社で活躍している人気作家さんに思ってもらえるように、レーベルをさらに成長させたいと思っています。女性向け恋愛小説ならスターツ出版、というブランド価値をさらに高めていくことが、これからの野望です。
「ベリーズファンタジースイート」は2023年4月5日に創刊!担当した『引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~』は、ヒーローからの溺愛をたっぷり楽しめる異世界恋愛ファンタジーです。これからもワクワク+キュンキュンできる“おやつ”のような物語をお届けします!