出版マーケティング

書籍の販売はもちろん、マーケティング視点で編集にかかわる 

2014年グループ入社 出版マーケティンググループ

■ターゲットニーズの変化や、競合他社の調査データを編集部・サイトチームにインプット
出版マーケティンググループで、書籍・コミックの販売に関する多岐にわたる業務を担当しています。書店営業や市場分析、流通・販売促進、SNS施策はもちろん、編集部やサイトチームと一緒にレーベル毎の会議へ参加し、書籍づくりに大きく関わります。
部署名に「マーケティング」とある通り、担当レーベルの会議では、書店の販売データから読み取れるターゲットニーズの変化や、競合他社の調査データをチームへ共有し、今後の作品づくりに活かしていきます。
私が担当している「ベリーズ文庫」は、大人の女性向け恋愛小説で、毎月発売日にまとめ買いしてくださるファンの方が多いです。「ハイスペックな男性に溺愛される」という王道設定を押さえながらも、いかに新しい要素を盛り込み、長く愛されるレーベルに育てていけるかを日々意識しています。より今の読者が求めるシチュエーションに仕上げるため、書籍化予定の作品は、マーケティング視点で編集部と共にプロットや原稿の確認をします。市場の流行や好みは徐々に変化していくので、常にアンテナ高く行動していくことが重要だと思っています。

■編集と営業が、部署の垣根を越え、同じ目線でひとつのチームとして読者を考える
本を売る際にどのような施策が効果的かは、書店員の方からヒントをいただくことも多く、担当書店への訪問は日々欠かせません。また、レーベルによってはTikTokやX(旧Twitter)などのSNS施策が非常に有効です。スターツ出版文庫というレーベルでは、Z世代のユーザーと読者の感性がマッチして、いわゆるTikTok売れをしたベストセラーが何冊も生まれています。TikTokで話題になった作品を書店で大きく展開してもらうといったプロモーションも、出版マーケティンググループの業務のひとつです。
どんなに良いコンテンツでも、まずは読者に知ってもらい、読みたいと思ってもらうきっかけづくりが重要です。スターツ出版では、編集部だけではなく、各部署のメンバーが垣根を越えて同じ目線で情報交換し、ひとつのチームとして読者のことを考え、新しいことにチャレンジしています。これは、他の出版社にはない特徴のひとつで、努力を惜しまず仲間と成長したいという思いを持つ人が活躍できる職場だと思っています。

■育児中は時短勤務。女性に限らず、長く働きたいと考える人には環境が整っています
スターツグループの採用だったので、新卒で入社したのはスターツ出版ではなくスターツピタットハウスでした。部署責任者を務めた経験や、営業として「お客様にとって最善の提案は何か」を考えてきた経験が、今の仕事にも役立っています。
現在は小学1年生の娘がいるため、時短勤務を利用しています。限られた時間内で仕事をやり切るために、何事にも優先順序をつけ、外出時の移動時間に作品を読み込むなど、スキマ時間の活用や余裕のあるスケジュール管理を心掛けています。スターツ出版には育児中の社員が多数在籍しており、同じ境遇で仕事をしている方が多いのは心強いですね。女性に限らず、長く働きたいと考える人には環境が整っている職場だと思います。

毎月、発売する作品の販促物を制作しています。昨年担当していたグラストNOVELSというレーベルでは、創刊2周年企画「でかもふFES」でもふもふの素材を取り入れた箱POPや、1巻即重版のヒット作を新文芸担当の書店員さんに読んでいただき、続刊発売時のPOPへ感想を反映した拡材を制作しました。続刊を心待ちにしてくださっていた読者や新たな読者に興味を持っていただけるよう、書店で目を惹く販促物を制作することを意識しています。

■ある日のスケジュール

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