書店営業

「ユーザーが何を望んでいるか」を徹底的に意識することが仕事を楽しむ秘訣

2019年入社 書籍コンテンツ事業部 出版マーケティンググループ

■編集希望ながら、OZmallに興味を持ち営業として入社
高校時代、妹に借りた少女漫画にはまり、将来は漫画にかかわる仕事をしたいと考えるようになりました。
就活では出版社を中心に企業研究を行い、その過程でOZmallを知りました。「厳選した店舗だけをユーザーに紹介する」という考え方に共感し、すぐに編集の仕事ができないことを承知で入社。レストランの企画営業に配属され、はりきって店舗訪問をしましたが、まったく受注できない日々が続きました。同期に励まされつつ何が足りないかを考えたところ、自分が提案したいものだけを一方的に説明していたことに気づきました。気持ちを切り替えて、「ユーザーが喜ぶプランは何か」を意識するようにしたところ、お店の反応が変わったのです。最終的に、自分で決めた店舗獲得目標を超えることができました。

■大人女子向けの恋愛小説に苦戦しつつ、新シリーズを提案
2年目で出版マーケティング部に異動、書店営業に加え「ベリーズ文庫」の販促を担当することになりました。少女漫画は結構詳しいという自負があったものの、ベリーズのような「大人女子向けの恋愛小説」はまったく違うジャンル。最初は作品の良し悪しがまったくわからず、会議でも発言ができませんでした。少女漫画のふわっとしたモテ男子と違い、ベリーズ文庫で人気があるのは「ハイスペック男子」。大人の女性は「溺愛されるシチュエーション」にときめくので、御曹司や弁護士など、主人公を甘やかしてくれる「スパダリ」が好まれる。とにかく作品を読みまくり、他社で売れている作品のデータを分析することで、少しずつ、そんな傾向がつかめるようになりました。何度かダメだしをされつつも、男性のスペックにこれまで以上にこだわった「極上悪魔なスパダリシリーズ」という新シリーズを提案して、会議で承認されたときは、本当にうれしかったですね。

■新しいプロモーション企画としてSNSの担当も
もうひとつ、プロモーション業務として「スターツ出版文庫」のSNSも担当しました。2020年、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』という作品がTikTokの読者投稿をきっかけに爆発的に売れ始めたことから、TikTokのプロモーションに力を入れることになりました。それまでTwitterやYouTubeには注力していたのですが、TikTokは未知の分野だったため、「新しいことにチャレンジしたい」という思いで担当に立候補。自分で動画を投稿したり、有名TikTokクリエイターと人気作家のライブを行うなど、試行錯誤しながらさまざまな取り組みを行いました。結果、「スターツ出版文庫 TikTok公式アカウント」のフォロワーを1万人にする、という目標を3か月で達成し、現在は2万人を超え、文庫全体の売上げにも貢献することができました。

■ユーザーの気持ちを理解することが、ヒットを生む秘訣
ここでも役に立ったのが、「ユーザーの気持ちを知る」ということ。TikTokは、たんに動画を投稿するだけではなく、ユーザー同士が「動画にコメントしあうことでコミュニケーションできる」という機能が特徴です。学校の教室で、友達同士が「これっていいよね」と会話しているような感覚。この感覚を大切にすることで、フォロワーを増やすことができたと思います。今後はこうした経験を活かしてコミックの編集をめざし、たくさんのヒット作品を作っていきたいと考えています。

スターツ出版文庫のTikTok公式アカウント。TikTokで流行っている動画、ユーザー目線、スターツ出版文庫の魅力を自分なりに組み合わせた企画を提供し、出版社のアカウントではNO1のフォロワー数を誇ります。

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